2022/06/01(水) 15:00 0 4
玉野競輪場で開催される「桃太郎杯争奪戦(FI)」の今節はナイター開催のS級シリーズ。
直前に「全日本プロ選手権記念競輪(佐世保)」が行われたため、S級トップレーサー不在だが山口拳矢(岐阜)、北津留翼(福岡)ら好メンバーが揃い、激戦必至の楽しみな開催になっている。
人気の中心は山口と北津留で二分か。山口は出走本数が足りず、「高松宮記念杯競輪(GI)」に出場できない。FIとはいえ、昨年のように年末の賞金争いに加われる可能性を考えたら、きっちり勝っておきたいところ。気になるのは落車の多さ。「体調面に問題はない」と臨んだ「ワンダーランドカップ(GIII)」、二次予選快勝後に不運にもゴール後にまた落車してしまった…。不安を抱えながらも準決勝に出走、7着に終わり、途中欠場した。そこから中9日、どこまで立て直してこられるかがカギだ。
北津留は前走福井FI(デイリースポーツ杯)で脇本雄太(福井)と対戦した。
決勝はまくった上をさらに脇本にまくられ3着も初日特選はまくって後続を引き離した脇本を追いかけて差し切っている。あの脇本にも対抗できる脚力があることを見せられたのは大きい。
函館の「五稜郭杯争奪戦(GIII)」で記念初優勝を飾った瓜生崇智(熊本)も人気の一角をなす。決勝は番手まくりの清水裕友(山口)を差し切ったもので展開の利があったことは否めないが、準決勝で追い上げて好位を確保したレースの評価が高い。優勝後初出走となる今回では真価が問われる。川崎記念(桜花賞・海老澤清杯)で静岡勢を分断し、まくりを差し切るなど今後は自力中心ではなく自在戦にシフトしていくのは疑いようがない。