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【全プロ記念競輪予想】佐世保競輪の特徴は? 注目選手は? ミープロ香澄明希が全プロを解説!

2022/05/28(土) 10:00 0 5

佐世保競輪場で28〜29日まで開催される「全日本プロ選手権競技大会記念競輪(FII)」。 ミープロの香澄明希がバンクの特徴や注目選手を紹介します。
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ミープロの香澄明希

 netkeirinをご覧の皆さま、こんにちは。香澄明希です。

 5月16日の函館記念競輪の準決勝で初コラム、初予想を掲載していただき、初めての予想レースで50,060円の払い戻しを的中させることができました!担当させていただくレースが決まった日から緊張とリサーチをし始め、函館記念競輪初日にはすでに他のことが手につかないくらいだったのでとても嬉しかったです‼︎

50,060円の払戻

 そして今回2回目。競輪を勉強し始めて2年弱でまだまだ勉強中の身ですが、皆さまと競輪を楽しんで行きたいと思っています。よろしくお願いします!

■佐世保競輪場のバンク特徴

 今年の全プロは49年ぶりに佐世保競輪場の開催となります。400mバンクですが、かつて500mバンクだったものを改修したためカントが緩く、見なし直線距離も40.2mと400mバンクの中で最も短いのが特徴です。

過去一着の決まり手は差しが50%、捲りが27%、逃げが23%。

二着はマークが41%、差しが28%、逃げが20%、捲りが11%
 と、1.2着ともに捲りや差しによる決まり手が少なく、逃げの決まり手が多くなっています。

 直線距離の短さやカントの緩さだけでなく1コーナーあたりの海風も先行選手に有利と言われていますが、S級の決勝に限ると、逃げは7%のみで捲りが一着となるケースが46%なので注意が必要です。

■「全日本プロ選手権競技大会記念競輪」の注目選手

2年連続でスーパープロピストレーサー賞を獲得している松浦悠士(撮影:島尻譲)

 優秀戦に出場する選手のなかで、まず注目するべきは松浦悠士選手。2019年、2020年と2年連続でスーパープロピストレーサー賞(SPR)を獲得しており、史上初の3連覇がかかっています。全プロ記念競輪の歴史を塗り替えてくれるのか…注目です!

SPR賞獲得候補の筆頭選手の平原康多(撮影:島尻譲)

 現在競走得点ランキング1位の平原康多選手は先日いわき平で行われた全日本選手権競輪ではゴールデンレーサー賞を獲得しており、今大会の活躍も期待されます。2013年からS級S班に在籍しており、競争の激しい競輪界でも長年トップを牽引している選手なので、「いつも今大会の注目は平原選手です」と話していますが今大会もSPR賞獲得候補の筆頭選手です。

PIST6でも活躍している中川誠一郎(撮影:島尻譲)

 全プロ記念競輪ならではの自転車競技という観点から、ロンドン五輪、リオ五輪と2度のオリンピック出場競輪がある中川誠一郎選手にも注目。競技としてのケイリンに近いPIST6でも、4月10日の「PIST6 Championship ファーストクォーター ラウンド2」で圧倒的な強さを見せ完全優勝。優勝インタビューでは「競技を真面目にやっていた人間として優勝できてよかった」とお話されていたのがとても印象的でした。今開催の活躍も期待しています。

 そのほか、2024年のパリオリンピックを目指す、現在のナショナルチームに所属している選手の中で唯一の出場の新山響平選手にも注目しています。昨年末の佐世保記念出場時のインタビューで佐世保は相性がいいバンクと話しており、今大会どんなレースを見せてくれるのか楽しみです。

■全プロ記念競輪とはどんな大会?

 5月28〜29日と「全日本プロ選手権競技大会記念競輪」が行われます。「全プロ記念競輪」と呼ばれているこのレースは、グレードは一番下のFIIに位置付けられているものの、競輪選手としてトップのS級S班の9選手と、上位のS級選手のみが出場できる記念競輪です。

 そもそも『全プロ記念競輪』ってどんな大会なのでしょうか。
『全プロ記念競輪』の前に、『全プロ』と呼ばれている『全日本プロ選手権自転車競技大会』のご説明をします。

2021の全日本プロ選手権競技大会記念競輪(撮影:島尻譲)

『全プロ』とは、年に一度開催されている国内最高峰のプロ自転車競技大会です。この大会は「種目別選手権者の決定」「プロ自転車選手の資質向上」 「自転車競技の普及、競輪の健全なる発展に寄与すること」を目的に開催されており、普段は「競輪」という公営競技で戦っている競輪選手たちが「自転車競技」に取り組む大会です。

 さらに「競輪」としても寛仁親王牌GIの出場選考対象となる大事な大会でもあります。残念ながらこの全プロ、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から3年連続中止となってしまい、今年は全プロを記念する全プロ記念競輪のみが行われることとなりました。

 全プロ記念競輪は普段行われているグレードレースと仕組みが違います。全プロ記念競輪に出場できる選手はS級に在籍している選手のみで、全プロに出場予定のS級S班の選手と、選考期間(前年9月〜当年2月)中に最低出走24出走をクリアしている選手の中から平均競争得点が高い順に99名の正選手、8名の補欠選手が選ばれます。

 1日目に上位27名の選抜選手による3レースの優秀戦が行なわれ、それぞれのレースの上位3名が2日目のスーパープロピストレーサー賞に出場、4着から9着の選手はワンダーステージに出場となります。優秀戦に出場しない選手は1日目の特選と選抜に出場し、このレースで上位に入った選手が2日目のダイナミックステージに出場できます。G1とGP以外で唯一の日本のトップ選手が一堂に会するこの全プロ記念競輪は日本中の競輪ファンの注目を集めているレースです。

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