2022/05/10(火) 11:45 0 1
11日から前橋競輪場でナイター競輪「山口シネマ杯(FII)」が開催される。今節の見所を町田洋一氏に伺った。
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ビッグネームの新田康仁が貫禄の走りを魅せる。
誰もが知る永遠のスターは、失格で無念のA級落ち。S級特進は無理でも、本来の実力があれば優勝を量産しているはず。それが、今期は2月開催の名古屋と4月開催の小田原の完全優勝のみ。
ちょっと不思議であるが、脚負けのレースは少なく、展開負けと信じたい。当地は3月開催のミッドナイトで走り準決は落車再乗。もし、新田が欠場していれば、レースカットの可能性もあった。
この辺りも考えて最終日を走ったのは、トップ選手としての責任感。タイトルには縁がなかったが、今後、FIやGIII優勝なら夢物語ではない。
今回は盟友とも言える渡邉晴智のジュニアの渡邉雅也と連係する。渡邉も長い距離はもがけないが、当地は優勝もあり相性は抜群。南関は他にも特選シード組みの大西健士と石井毅がいて3番手、4番手を固めるだろう。
関東は中村隆生と小原唯志の栃茨ラインの連係が中心。中村は徹底先行で、当地は連続して決勝に乗っている。小原は自在選手だしシビアに番手捲りも視野に入れたい。
長らくS級で活躍した渡辺航平は、福井から東京に移籍。3月開催の取手で優勝しており新たな環境にも適している。
北日本は来期S級に復帰する太田将成の機動力と同じく来期は初S級の鈴木涼介が中心。2人は破壊力があり、一発は可能だ。
あとは、特別昇班2場所目のヤング先行の邊見祐太にも注目したい。これには上越ラインで地元の北村貴幸か梅山英樹が連係する。
チャレンジは新鋭の深瀬泰我と佐藤竜太の2強対決。深瀬も佐藤も特別昇班出来ないでいるが、スピード自体は2班でも通用。
地元は三木翔太が主力で上越で舟山佑京と連係。予選なら、もちろん自力でも勝てる選手だ。
敗者戦や予選で面白いのは渋太い原野隆。目標不在で番手勝負に行き、各地で穴を出している。