2022/05/02(月) 17:40 0 2
4月30日から6月にかけて全4戦行われる「競輪ルーキーシリーズ2022」。30日から始まった第1戦の松戸シリーズ、最終日のガールズ一般3Rで待望の1着をゲットした野寺楓に話を聞いた。(取材:netkeirin編集部)
「初日、2日目と思ったように行かなかったんです。2日目は追走していただけで脚がいっぱいになってしまって…」
2日目は雨の中、人気の畠山ひすいの後ろを取ったが、ついて行くどころか逆に離されてしまっていた。しかし3日目は3番手から流れに乗って、逃げ粘る藤原春陽、番手マクリを狙った河内桜雪の外からゴール前できっちりととらえた。
「今日は3番車ということもあって位置取りよく流れに乗ろうと思ってましたが、うまく行きましたね」
ルーキーシリーズで優勝した経験のある山口真未が練習仲間で、展開や流れを読むポイントについてたくさんアドバイスをもらったそうで、その効果が最終日に現れた。これで師匠の落合達彦に良い報告ができるのではないかと思ったが、
「いやーできないです、できないです。師匠には報告がしづらいです(笑)。決勝に乗ってないので何を言われるか…」と、師匠の名前が出た途端、急に背筋が伸びていたが、「あっ、“出発前に、怪我だけはしないようにね”と優しい言葉をかけてもらいました」と慌ててフォロー。それでも表情は晴れ晴れとしていた。
賞金については「家族にご飯をご馳走したいですね。何がいいと思いますか?」と逆質問されてしまったが、なかなかゆっくり家族と過ごす時間が取れないという。「私、今月3本入ってて。このあとはすぐに松山行って、それから四日市なんです」。23歳のルーキー休む間もなくペダルを漕ぎ続ける。