今回が初参加となる大塚は、高校時代にスプリントを経験している。競技経験者ではあるが、約20年振りの競技に「僕もおじさんですからね。経験を生かせるのかどうか…」と苦笑い。

　直前の練習については「実際にカーボンフレームで重たいギヤを踏んで練習をしてみたけど、踏みごたえが違いすぎて感じがあまり良くなかった」と悲しげな表情で話す。

　終始自信なさげの大塚だが、2場所前の地元・平塚記念では好走振りを見せた。連日3番手を回っていたが、好追し予選・準決勝の3走を3着で優出を決めた。

　決勝は準決勝と同じ並び(郡司浩平-和田真久留-大塚玲)だったが、残り1周前に古性優作に掬われてしまい7着だったが、連日動きの良さが感じられた。

　更に前走の向日町開催では、初日は5、6番手から強襲し1着を取り、動きの良さが続いている様子だった。

「向日町の初日は平塚記念がキツかった分、かなり余裕があった。後方だったけど届く感覚がありました。感じの良さは引き続きあるので、カーボンフレームの感じも日に日に良くなってくれたら…」と話してくれた。

　そして前検日に行われたタイムトライアルでは、10秒763で全体17位となった。
「前日に測ったタイムが12秒台だったので不安だった。皆と比べてそこまで良くはないけど、10秒台を出せてホッとしました」と緊張が解けたかの様な笑顔を見せた。

　今回の目標は？ と聞くと「4走のうち1回でも1着を取りたい」と謙虚なコメント。競輪での好調ぶりをPIST6でも発揮出来るのか、1次予選から楽しみだ。(アオケイ・宮本記者)

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