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【武雄競輪・ミッドナイト】気付いたら先行していた河野淳吾

2022/04/17(日) 10:15 0 0

武雄競輪のミッドナイト「ミッドナイト競輪オッズパーク杯(FII)」が16日、幕を開けた。2Rで、まさかの逃げ切りを決めた河野淳吾に話を聞いた。

「いろいろと考えて1着を獲るレースをしたい」と意気込む河野淳吾

 渡邉正人吉田悟の2分戦だったはずの初日2Rは、河野淳吾の逃げ切りという意外な結果になった。

 吉田が前受けの渡邉を叩いて、打鐘では一本棒。渡邉のカマシを察知した吉田が踏み込んで合わせたが、渡邉マークの河野が吉田ラインの2、3番手の間をすり抜けて内へ。渡邉を突っ張って安心していた吉田がそこまで踏んでいなかったのか、最終HSでは吉田と河野が並走するような形になった。

 河野はレース後、興奮気味に振り返った。
「渡邉君が合わされたので、内を切り込んで吉田君後位に(渡邉を)迎え入れようと思ったんだけど…。吉田君が踏まないし、渡邉君も…。踏んでくるのを待っていたけど、来ないから。後ろに永井隆一さんも付いてくれていたし、腹をくくっちゃいましたよ。そんなつもりはなかったのに、気付いたら先行していましたね」。

 吉田も内から現れた白の勝負服に驚いてパニックになったのか、河野に主導権を許してしまい、懸命に踏み上げたがジエンド。終わってみれば展開上のなりゆきとはいえ、点数最上位の1番車が最終的に風を切り、そのまま力の差を見せつけたことになった。

「2人(渡邉、吉田)とも積極性がないね。チャレンジ戦は踏まないもんね。まさかだったけど、永井さんには以前、迷惑を掛けたことがあったので良かった。逃げ切りなんていつ以来だろう。本当に記憶がない。A級1、2班戦で時々逃げたけど、ほとんど差されていたから。何年ぶりなのかな、って感じ。それにしても、佐世保の前と、今回の前、8日間ほど荒井崇博さんや井上昌己さんに練習で鍛えてもらったので、とりあえず結果を出せて良かった」。

 前節の佐世保ミッドから武雄ミッドの西九州シリーズ。佐世保は初日の落車で途中欠場となったが、そのまま長崎県に滞在し、西九州が誇るビッグネームたちと練習して今回に備えた。落車後だが、初日の動きを見る限りでは状態は良さそう。準決勝は再び永井を背にして、今度は正真正銘の自力戦だ。

「いろいろと考えて1着を獲るレースをしたい。何でもやります。楽しみにしててください」。

 最後は不気味なひと言を放った。シリーズリーダーの上野恭哉を相手に、どんな策に出るのか注目したい。(netkeirin特派員)

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