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【瀬戸の王子杯争奪戦】選手食堂での交流が役立った!? 成清貴之「これが今の競輪、28年で一番疲れたレース」

2022/03/29(火) 15:45 0 11

玉野競輪場で行われている「開設71周年記念・瀬戸の王子杯争奪戦(GIII)」は29日、最終日を迎える。6R選抜を制した成清貴之に話を聞いた。

有言実行の逃げを決めた成清貴之

 先行した太田龍希ラインの3番手から直線を猛襲した。「有言実行の逃げだったね。お父さんに負けないぐらいの先行だった」と太田の父、太田真一を引き合いに出して褒め讃えた。

 今シリーズは脇本雄太の3番手を固めた2日目、二次予選がハイライトだった。
「脇本のご指名に預かり3番手に付いたが、世界のパワーを痛感させられた。今まで使ったことのない体の変な部分まで全身を使わされて。昔はジカ付けが2回あって大ギア時代、取手記念では抜いたこともあったんだけどね。これまでは野口(裕史)の後ろが一番きついと思ったがちょっと次元が違った。誰にもからまれず全力を出してちぎれたのも、2角で置いていかれたのも初めて」と脇本の規格外の強さに脱帽した。

 脇本が本格化する前は、選手食堂で会うと酒を酌み交わし競輪談義に花を咲かせた間柄だったという。

「あのころはみんなで飲んでいましたね。荒井(崇博)とかもいて。あの時に付き合いがあって良かったよ。まさに2日目は隠れラインでした。28年で一番疲れたレース。あれが今の競輪なんだと知らされました。また頑張ります! 」と締めた。

 競輪界屈指のイケメンと呼ばれた男は今年49歳を迎えるがまだまだ若くて艶がある。だが、40代後半の太ったオッサン記者から「大人の色気がにじみ出ていますよ」と褒められると、さすがに苦笑い。あまりうれしそうじゃなかった。(netkeirin特派員)

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