119期の中でも出世が早く、先月名古屋で行われたルーキーチャンピオンレースにも出場した橋本凌汰だが、今年に入ってからは優出はたったの1回。予選で勝ち切れないことも多く物足りない成績となっている。

「ずっと体と自転車が噛み合っていない感じがして、自分でもかなりもどかしかったんです。ただ直前の練習では久々に良い感覚になっていた。この感じの良さをレースでも出せれば…」と前検日に話していた。

　初日のレースは白濱一平の抵抗に苦戦する場面も見られたが力ずくで乗り越えると、マークの三宅旬も振り切って見事に白星発進。

「組み立てが中途半端だったし、思ったよりスピードの乗りが悪かった」と第一声は反省の弁だったが「でも少し前(の調子)なら飛びパターンだった。それをしのげたし体はだいぶ戻っている気がします」とも付け足した。

「白濱さんがあんなに踏むと思わなかった。あれならまくりに構えた方が良かったかも。レース勘がまだまだだけど、前回よりも体の具合は確実に良いと思います」

　準決勝7Rは特選組の下野義城との２分戦。ここでもしっかり結果を出せれば、完全復活といえるだろう。(netkeirin特派員)