今開催のＡ級戦には中部近畿地区から、かつてS級を沸かせた古豪が多数参戦。冨岡健一もその1人だが、今シリーズの初日はバックでいっぱいの5着、2日目の結果も〝ハコ3〟と精彩を欠いている。

「前回の地元戦はたまたま決勝に乗れたけど…。調子がずっと良くないんですよね。S級にいた頃（2019年12月）から悪かったけど、翌年10月の落車でさらに悪くなった。復帰してからは全然ダメ。練習はやっているが、感覚がとにかく悪くて…。今日なんか一般戦(のハコ3着)だったけど、久々にマシだったかも。良かった頃の感覚は覚えているし、伸びる脚さえ戻ればなんとかなると思うけど、その一番大事なところが欠けとるで(苦笑)。しばらくは我慢ですね…」と厳しい現状を明かした。

　状態は良くないかもしれないが、そこは幾多の修羅場をくぐり抜けてきたベテラン。必ずこの苦しい時期も乗り越えてくるはずだ。いぶし銀・冨岡の復活劇を長い目で追いかけたい。(netkeirin特派員)