2022/02/10(木) 20:15 1 1
奈良競輪場で開催されている春日賞争覇戦で、復帰戦の脇本雄太が圧倒的な強さを魅せた。これで本人も関係者もファンも一安心。何年か前の奈良記念の出来事だが、佐藤慎太郎の馬に伊藤勝太がなり、慎太郎先生に誉められたレースを思い出した。
伊藤勝太は「確かあれは2次予選だったと思う。北日本の自力選手が少なく、当時、自在型だった俺に慎太郎さんの馬の役目が回ってきた。競走得点も100点ぐらいだったと思うし、バック数も少ない。慎太郎さんからの作戦はジョークも含まれていたけど『俺が勝てるように』(笑)。とにかく緊張して、実際のレースは中団からの先捲り。そこをハラケン(原田研太朗)に行かれたけど、慎太郎さんはスイッチして勝ち上がった。その後は誉めてもらいましたね」。
その後、伊藤は低迷したが、膀胱の腫瘍が原因だった。「最初は血尿が出て…。詳しく検査したら膀胱に腫瘍があった。もし、それが全摘出なら選手を辞めなくてはいけなかった。幸い、悪い部分だけを取り、今でも3ヶ月に1回経過観察があるけど問題ないようです」。
今期はA級に落ちてしまったが、前期のS級の後半から1着が増えてきた。まだ老け込む年齢ではないし、S級上位を目指したい。(町田洋一)