2022/02/06(日) 10:30 0 3
直前の宇都宮でのトライアルは4着、4着、7着と見せ場を作れなかった杉浦菜留。ただ、昨年は4度の優勝と着実に脚力は増している印象。基本は捲り中心の組み立てだが、格上相手だと位置取りにも拘り、器用に立ち回れるのが杉浦の強味。ただ今開催は追込み策、マーク戦とまだ自力が出せていない。それもあって優出を決めた後の杉浦の表情は浮かなかった。
「初日はスピードを貰っていなかったら、きっと3着まで届いていないし、他力に頼ってしまった。2日目は最内枠を生かして小林莉子さんの後ろに付いたけど、それも着拾いレース。連日宇都宮での反省が生かせないレースになっているので消化不良ですね」と振り返った。
決勝(11R)は5番車となった。 「今日(2日目)は1番車だったし、仕方ない。自力選手というよりは捲り主体の自在選手が多いですね。後手を踏まないように上手く立ち回って、少しでも良い着を取れるように頑張ります」と意気込みを語った。
杉浦が言うように「自力」コメントを出したのは誰1人おらず、中嶋里美が「自力自在」、荒牧聖未が「力を出し切る競走」。残りの5人は全員「自在」とコメント。先行有利な前橋バンクだが、先行の決まり手を持つ選手は高橋梨香の1回のみ。誰が主導権を握って誰が先頭でゴールするのか注目の一戦となった。(アオケイ・松野記者)