2022/02/03(木) 17:00 0 2
飯嶋則之は、高知オールスターと福井ふるさとダービーの覇者である。さらに記念競輪も4回取っている当時のスター。
福井ふるさとダービーは平原康多の番手だったが、高知オールスターのVは競りのレース。山崎芳仁、佐藤友和、伏見俊昭、菊地圭尚で北日本ラインが攻めたが、飯嶋が初手から山崎の番手で勝負。山ちゃんが駆けてくれ番手を取り切りタイトルを手にした。今のレース形態で競り勝ってビッグレースを取るのは不可能に近い。厳しいレースをやっていた飯嶋は玄人好みの選手であった。ある意味、今の諸橋愛より凄みがあったかもしれない。
ただ本人に改めて確認したが「師匠の神山雄一郎さんの前は一度も回っていない」。
飯嶋が神山選手より競走得点を持っていても、頑なに「神山さんの後ろ」と言っていたのを思い出す。あの光景も“良い師弟関係”だった。
前回の伊東は5年ぶりの優勝で、しかも捲りだった。今後の目標は? の問いには「目の前のレースを必死に闘う事! 」。
謙虚な言葉で締め括ったが、僕的にはオーラがあるのを感じた。(町田洋一)