2022/01/24(月) 10:30 0 4
雨谷一樹の3連続優勝を阻止したのは、同県先輩の神山。準決勝が終わった後に雨谷は「今回、一番怖いのは神山先輩」と警戒していたが、まさにその通りになった。
その神山は勝ち上がりでも自力を見せていたが、決勝は底力発揮の逃げ切りでの優勝。スタート枠順が1コースだったので前受けから、そのまま上昇をしてくる木暮安由を突っ張った上での押し切りなのだから畏れ入る。
「最後の3コーナーでもう一杯一杯。ただ無我夢中で踏んでいただけ」とレース直後は本人もまだ自分の逃げ切りを信じられないような表情だったが、表彰式では「雨谷に『悔しい』と言わせたことが最高!」と独特の言い回しで喜びを表現。
現行の競輪では追い込みスタイルで活躍しているが、「今回の決勝に上がった6人の中で俺が4走で一番距離をモガいていた。ヘトヘトだったけど、それだけ長い距離を踏んで自力を出せたのも決勝での自信になったのは確か。ただ自力はPIST6限定ですよ(苦笑)。現行の競輪でできれば自力を出してみたい気持ちもあるけど、そう上手くはいかないでしょ」と笑顔も見せながら語ってくれた。
最後に優勝賞金の約123万円の使い道について尋ねると間髪置かずに、「アップル株とテスラ株を買いますよ(笑)」とインタビューの模様を眺めていた周りの選手の笑いを誘いながらニヤリ。記者が「サービス精神溢れるコメントを最後にありがとうございました。お疲れ様でした」と最後に声を掛けると、「キャラを作るのも大変ですよ(苦笑)」とポロリ。(アオケイ・渡辺記者)