昨年1月から半年間、S級を経験した外田心斗。しかし、1回も予選を突破できず打ちのめされた。A級に降格した前期も悪い流れを引きずったのか、本来のパフォーマンスを発揮できたとは言いがたい。年が明けて、高知ミッドナイトに続いての今節。前検日には「今年はデビューしたての頃に戻ったつもりで、初心に帰って頑張りたい」のコメントを出していた。初日は早めの巻き返しから後続を引き離して快勝。上々の滑り出しとなった。

「師匠(日野博幸)から『自信なさげだな』って言われたんです。それに、前節の高知で同県の林昌幸君がいいレースをしているのを目の前で見て、“自分もこうあるべきだ”って心を入れ替えたんです。初日も“あそこで構えたら、いつもの自分と同じだ”と思って仕掛けた。状態もいい感じだと思う。こういうレースを続けて自信を取り戻して、またS級に戻りたい」

　これまでは捲りの印象が強かったが、後輩の走りも刺激になって原点回帰の積極策を多用しそうだ。しばらくは外田の走り方にも注目していきたい。(netkeirin特派員)