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【東日本発祥倉茂記念杯予想】今年も“平原祭り”が開催される/大宮競輪G3

2022/01/13(木) 06:00 0 8

15日より大宮競輪場で「東日本発祥倉茂記念杯(GIII・最終日18日)」が行われる。出場する主力選手の近況や、見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。

平原康多

 関東SS班、3人の共演で今年も平原祭りが開催される。昨年、4年ぶりに親王牌でG1のタイトルを取った平原康多のオーラは健在。グランプリは2着に敗れたが、あれも平原の生き様。勝つ事だけをテーマにすれば、吉田拓矢、平原、宿口陽一の並びだったが、そうでないのが平原の人気の所以のひとつ。己の競輪道を貫き、ラインの絆など考慮して、村上義弘以上の求道者かもしれない。年頭の立川記念で落車したが、幸い軽傷だった模様。今年も怪我に泣かされそうだが、それをハンデにしない。地元大宮記念は、昨年、一昨年と連覇し、都合8回優勝しているドル箱の大会だ。今節は関東の若手機動型が多く、別線になる可能性もあるが、吉田、宿口、平原で並び、グランプリのリベンジに燃えている。

武藤龍生

 吉田は立川記念を制し、来月は地元取手の全日本選抜が控えて充実した1年になりそう。完全にひと皮むけ、個人的には関東の郡司浩平だと思っている。地元からは森田優弥黒沢征治の両機動型が参戦し、昭和のマーカーの匂いがする武藤龍生が渋太く援護する。中田健太もガニ股の独特のフォームで人気がある選手だ。

深谷知広

 北日本は成田和也渡部幸訓が点数を持っているが機動型が坂本貴史飯野祐太だけだし厳しい。関東は追加で坂井洋が入り、神山雄一郎がいるのも平原にとっては心強い。南関は当記念の覇者である深谷知広がいて、和田真久留と上手く連係したい。深谷は、デビュー当初の鮮烈さがなくなったが、競技を卒業し、静岡の若手をリーダーとなり鍛えている。開催毎に医療機関に寄付活動もしており、これは頭が下がる思いだ。

犬伏湧也

 中部は今回も人材不足で、近畿は村上博幸稲垣裕之がビッグネーム。中国地区は町田太我がS1に昇格して、5百バンクを苦にしない先行を魅せそう。何と言っても話題のひとりが、荒削りだがヤングパワーの犬伏湧也。今回は師匠の阿竹智史もいて、犬伏がどれぐらいの強さを魅せるかも注目される。これから先の競輪界を変える男と呼ばれているからだ。九州は昨年の大会で合志正臣瓜生崇智の師弟コンビが盛り上げた。井上昌己もタテ脚は衰えず、山田庸平も5百ならどこからでも届きそうだ。

瓜生崇智町田太我は欠場となりました。(1/14)

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