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【瀬戸の王子杯争奪戦 予想】松浦悠士にとってここは“地元記念”

2021/03/03(水) 11:15 0 0

いよいよ3月4日(木)より玉野市制80周年記念・玉野競輪開設70周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」in 広島 (GIII・最終日3月7日)が広島競輪場で開催される。同レースの注目選手やレース展望について、闘う競輪記者・町田洋一氏に話を伺った。

松浦悠士にとってここは“地元記念”

 瀬戸の王子杯争奪戦in広島であるが、松浦悠士にとってはあくまでも“地元記念”の認識でいるはず。2021年の日程も昨年同様12月に、広島で記念競走が開催されるため(12/09〜12)、その後の「KEIRINグランプリ2021(12/28-30)」を見据えると、地元記念には出場してこないだろう。

 地元・広島で行われる瀬戸の王子杯争奪戦は、「何としても欲しいタイトル」とかねてから公言していた。“特別競輪”に匹敵する高いモチベーションで4日間、人気に応え続けるだろう。どんなに大物と呼ばれたスターでも、“異様な”までの安定感を兼備しながら圧倒的強さを誇るような選手はいなかった。松浦が新たなスター象を築き上げていると言っても過言ではない。広島のニュースター・町田太我の名前がないのは残念だが、僚友・清水裕友の存在はあまりにも大きい。

清水裕友はかなり復調

 全日本選抜競輪を見る限り、その清水はかなり復調しており、珍しくネガティブな発言も消えていた。松浦が「俺が前だと裕友の邪魔になるし、後ろが自然」と決勝前のコメントでも言っており、今回も清水、松浦で並ぶ形が自然だろう。GIの決勝では清水も“勝ち”を意識したが、ここは自分より松浦のために男気を出す。

 SSとしての責任感もある佐藤慎太郎だが全日本選抜競輪では2次予選で敗退。新山響平の番手で、まさかのハコ4着。レース直後は意気消沈していたが、元来の明るいキャラで、最後は「ガハハ」と笑っていた。北日本の1班の自力選手が不在で、2班に小原佑太がいるぐらい。豊橋記念の時みたいに、深谷知広山田英明にマーク出来るようなサプライズを番組マンに期待したい。

 KEIRINグランプリ2020の王者として風格の出てきた和田健太郎は、間違いなく脚力がアップ。和歌山記念、奈良記念こそ精彩を欠いたが全日本選抜競輪で準優勝したのは、賞金争いの観点から見ても大きい。怪物先行の野口裕史近藤隆司と、同県の後輩たちをリードする。

岡山勢は岩津裕介が大将格だ

 岡山勢はタイトルホルダーの岩津裕介が大将格。地元記念に関してはめっぽう強く、過去3回優勝している。決勝では清水、松浦の3番手になる公算が大きいが、勝ち上がりでは清水や松浦の番手だろう。もちろん、同県タッグが理想だし、ナショナルチームの河端朋之取鳥雄吾の出来もカギになる。

地元記念に強い岩津裕介がカギとなる

 関東は吉澤純平が負傷欠場で黒沢征治鈴木竜士の埼京ラインが中心。

 中部は戦力的に厳しいが、近畿の野原雅也南修二の連係は穴人気になる。現に野原は昨年の広島記念の王者だ。

 四国勢は太田竜馬の仕上がり次第。眠ったままでいるが、いつ爆発してもおかしくない。九州は山田英明中川誠一郎の仲良しコンビが一発に賭ける。山田に憧れている若手自在選手は多く、中川自身は「僕は、もうオワコンです」と得意の自虐ネタを吹聴しているが、気持ちされ乗れば、脚が黙っていない可能性もある。



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