1日から開幕中の玉野競輪ナイター「桃太郎杯争奪戦 (FI)」。10RではS級準決勝が行われる。

　人気の中心となるのは吉田有希。初日特選は捲り不発に終わってしまったが吉田の真骨頂は先行だ。前々走の松阪ミッドGIIIでは気迫溢れる突っ張り先行で四国のホープ・小川三士郎を完封、直線でも番手のタテ型・磯田旭を振り切り白星を挙げた。今日は南関屈指の仕事人小原太樹を連れて持ち味全開の先行勝負で魅せてほしいところ。

　対抗するのは地元の晝田宗一郎だ。今回番手に付く橋本強とは前走の立川競輪の準決勝でも連係しており、その際は2車ながら打鐘前から先行勝負を敢行。スルスルと相手インを潜った岡田征陽に突き抜けられはしたが橋本2着、晝田3着と粘り脚発揮で好成績を残した。今回は唯一のライン3車というアドバンテージを活かして吉田に抵抗する。

　番手の橋本はその立川競輪で優勝を果たし、今開催の初日特選でも河端朋之の番手から突き抜け白星スタートを決めるなどタテ脚快調。今回は晝田の仕掛け次第ではもちろん恵まれるが、もし晝田が不発に終わったとしても切り替えて突っ込めるだけのデキにある。連続Vに向けてまずは最低限、決勝への権利は手に入れたいところ。

★玉野競輪10R・S級準決勝は19:31発走！
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　また、12Rでも同じくS級準決勝が行われる。

　大本命に推されるのは松井宏佑だ。前走の共同通信社杯競輪では優出こそ逃したものの③①④①と安定感抜群の成績を残した。初日特選では橋本強には届かなかったものの、最終バック6番手から大外をブン回して前に迫った捲り脚は凄まじく2日目以降の活躍を期待させるものだった。

　今日はライン3車の厚みを活かして先行するのか、それとも初日のような強烈捲りをお見舞いするのか、いずれにしろ有力な存在であることは間違いない。

　村田祐樹も松井に対抗できるだけのポテンシャルを備えている。今開催初日は打鐘から前の高橋伸也を捉えに行くと番手の湊聖二も含めて全員を突き放し最終的に2着を10車身以上離す圧勝劇を見せた。玉野バンクは今年6月にも完全優勝を果たしている相性のいいバンク、車番の良さ・バンク相性という好条件を活かして打倒松居を目指す。

★玉野競輪12R・S級準決勝は20:30発走！
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