2021/12/24(金) 21:30 0 5
昨年の競輪祭最終日の9R、最後の連係で感動のワンツーを決めた深谷知広と金子貴志。あれから1年以上の時が流れ、1番車が深谷知広、2番車が金子貴志。番組マンの粋な計らいで、“あれ”以来、初めて同じレースで走った。前回と違うのは、深谷が静岡籍になったことで、金子とは別線勝負になったこと。これまで幾多の名勝負を生んだ師弟コンビが、敵同士で相まみえた。
レース後の金子に話を聞いた。
「やっぱり深谷は強い。初対戦? 楽しみは楽しみだった。やっぱり行くところで行きますよね。それに、全然緩んでこなかった。今日に関しては、組み立ても難しかった。深谷が仕掛けやすい流れになるだろうなあという予想はあった。これから何回も戦う場面があると思うし、少しでも苦しめられるように、中部地区で頑張っていきたい」
準決勝進出ならずだったが、どことなくうれしそうに見えたのはこちらの気のせいではないだろう。これ以上ない頼もしい味方だったのが、今やできれば当たりたくない強敵に。それでも師弟関係というものはずっと変わらないのである。
深谷も勝ち上がりインタビューで「自力同士の対戦じゃないから、それほどは意識しなかったけど、控え室とか隣だったので、懐かしい感じがありますね」と、師匠との対戦について言及した。初日特選で不発だった分も、豪快にカマして準優出を決めた。やっぱり力を出し切った深谷は強い。(netkeirin特派員)