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【小松島競輪】ラストランの田村英輝が思い出のレースを語る

2021/12/21(火) 16:00 0 4

小松島競輪で21日から開催されている「モーニング競輪アワーin小松島(FII)」。2日目2Rに出走する田村英輝に話を聞いた。

自転車を入念に磨く田村英輝

 今シリーズがラストランとなる田村英輝。1996年に地元小松島バンクで華々しく完全優勝デビューし、通算513勝を挙げている。最後も地元小松島バンクで締め括ることになった。

ーー田村選手の一番思い入れのあるレースは?

田村英輝:う〜ん…。どこだったかは忘れたけどオグ(小倉竜二)と一緒に走ったレースかな。相手は山田裕仁伏見俊昭。オグも俺も1・1で勝ち上がっていた。結果は俺が抑えられずに共倒れだったけど。レース前に待合室に入ってたら俺が緊張してるのが分かったんやろうね。オグが俺の目の前で屁をこいた(笑)。出走直前に! 前からエエ奴ってのは分かっていたけど、ああやって場を和ますこともする。ほんまにオグはエエ奴やなぁと感じたね。おれの競輪人生の中であのレースが一番楽しかった。

初日4Rに出場した田村英輝(6番車・緑)

ーー初日から声援が凄いですね。

田村英輝:ほんまやね。ありがたい。顔見せから声かけてくれて…。こらえられるかなぁ。もうヤバいなぁ。

ーー知り合いの方も多く来ていたようですね。

田村英輝米崎賢治(元選手)さんも来てくれてた。本当に世話になってて…。顔見せの時に目が合ってずっと顔を見てられなかった。それと次の職場の人も来てくれていました。みんなの前で頑張りたかったけどこれが今の現状やね。

レース後の田村英輝

ーープライベートでは後藤選手と藤原選手とよくお酒を飲んでいると聞きました。

田村英輝:2人とは家も近所やし、よくお互いの家に行ってバーベキューして飲んでいる。レースよりそっちがメインやね。

ーー後藤選手は田村選手との思い出は?

後藤浩二:思い出かぁ…。俺はひでっきゃんの走りが苦手やったなぁ(笑)。最後の方はクセも分かって対応できたけど、普通の自力選手と踏むポイントが違うんよ。わざわざ上の方まで登って駆けるやろ。1周400やのに500走る(笑)。えらい損しとる。ひとつ心残りなんはひでっきゃんが500勝達成した佐世保。逃げれず捲りになってひでっきゃんは1着。俺が3着になってしもた。あれをワンツー決めてやっとったらなぁってね。

田村英輝後藤浩二(右)

ーー藤原選手は田村選手との思い出は?

藤原義浩:思い出…。俺は相性が悪すぎるってことかな。連係は何度もあるけど決まったのは1回くらいちゃうか。レースではエエ思い出ないぞ(笑)。やっぱ楽しかったんはお互いの家に行って飲んだ事やなぁ。うちの子供の面倒もよく見てくれた。ひでっきゃんは歳が2個下で高校からの付き合い。まぁ引退しても家も近いし付き合いは続くから寂しくはないよ。

藤原義浩(左)と田村英輝

田村英輝:俺は若い頃、いきがってて難しい人間やったと思う。若かったね。ラインの番手の選手に抜かれても「クソッ」って言ってたくらい(笑)。そんな俺でも徳島支部のみんなは温かくしてくれた。感謝やね。

 デビュー当時から徹底先行を貫き、波を作って後ろを酔わせる先行テクニックは秀逸だった。1着を取れる実力はあるが、大きな着も拾い競走得点を伸ばすことが出来ず今期で代謝制度に引っかかってしまった。

 最終日、田村選手のレース後にインタビューが催される予定。ラストランも田村選手らしい走りを見せて欲しい。(アオケイ・梅田浩行記者)

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