直前の小田原では、3日間全てバックを取り、決勝戦でも果敢な攻めを見せ、同県の隅田洋介の優勝に大きく貢献した眞杉匠。強さだけが光った開催だったが、今節も活躍が期待できそうな話が聞けた。

「最近自転車を変えたんですけど、徐々によくなって来た感じがする。ようやくバンクも使えるようになったので、秋本耀太郎さんや高校の先輩でもある小池千啓さんとしっかり練習してきました」と語ってくれた。

　特にルーキーの小池千啓とは親しい仲らしく、
「小池さんが髪を金髪にしたのは、僕が言ったからなんですよ(笑)。その時は特昇もかかっていたし、『気合を入れる意味でも染めましょう！』って。そしたら負けちゃいましたね(笑)」と笑顔で話してくれた。

　そんな眞杉の後ろには鈴木竜士-杉森輝大-芦澤辰弘が付く。本来は栃茨で杉森が番手を回るのがセオリーだが、杉森が鈴木に世話になっていることもあって折り合った。

「当然ラインの厚みを生かす競走をしたいけど、相手が野口裕史さんなんですよね…。何回か対戦しているけど、僕と戦法が被るのでやりにくいです」

　今回は実力者が集まり一筋縄ではいかない初日特選になりそうだが、持ち味の強地脚を生かしてライン上位独占に導く走りに期待したい。(アオケイ・松野記者)