2025/07/14(月) 17:42 0 1
この日のバンクはホーム向かいのバックが追い風。そんな特性を見極めた自力型の健闘が光った。酒井も流れに沿ったカマシ先行でペースをにぎった。最後はマークの櫻井正孝に差されたが櫻井はタテ脚を秘めているからで、踏み切ったパワーは断然だった。
「打鐘からだったし思い切りいけた。バックの追い風を使ってスピードに乗せられたけど、さすがに最後のホームでは力尽きた」と振り返った。
交した櫻井は「いつ行くかと思って(打鐘前の)2角でハンドルを絞ったけど行く気配がなかった。駆けたのは打鐘すぎの3角でしょ。登りだったから口が空いてしまった。アイツ、オレをちぎろうとしていた。いつもオレが抜くもんだから、駆ける距離が短くなっている(笑)」と独特な言い回しで酒井の力を称えた。
近況は安定して競走得点を積んで戦績を重ねている。それは春先にいいきっかけがあったからだという。
「3月に新山(響平)さんに声をかけてもらって合宿に参加したんです。同じ人間かと思えないぐらいの練習量と質で(笑)。もう自分は付いていくだけでいっぱいでした。今はそのときのメニューを意識してやっています」とのこと。ストロングポイントを伸ばす今の練習方法がレースに結びだした、というわけだ。2日目の準決12Rは岸田剛と南修二-水谷好宏の近畿本線だ。手強いが、前へ前へと畳みかけるいつものスタイルで本線撃破に挑む。(netkeirin特派員)