今期点数を取らないと代謝の対象となる佐川拓也だが、8月の取手で落車し大けがを負った。

「膝蓋骨を骨折して膝の皿が割れちゃいました。デビュー直後の郡司浩平とかもやったケガなんですけど、しばらく歩行禁止になるので長い事ベッドに横たわっていました。10月半ばにやっと少し歩けるようになって、ちょっと練習してから慌てて復帰しましたよ」。

　公傷がきかないチャレンジでは、出走本数が足りないと「みなし着順」が付けられてしまう。そうなると"クビ"一直線。それを回避するため、無理矢理復帰する必要があった。

　初日は6車立てのレースで「完走すれば点数が上がる」と喜んでいたが、先手に切り替えて4着。準決には上がれなかったが、十分な加点に成功した。

「セッティングを変えたら全く伸びなかったし、吐きそうなほどキツい(笑)。でも今の自分にとって4着は大きすぎますね。このまま諦めず頑張ってみます」。

　復調してくればいずれファンの車券に貢献できる選手なだけに、なんとか今を耐え忍んでもらいたい。(netkeirin特派員)