競技ではフレームも含めた機材はやはり高い物を使うとレースの結果に影響すると選手たちはよく口にする。その中で佐々木の愛車はルックの東京五輪モデルという最新のフレーム。この自転車は最高クラスにランクされているというだけあって値段もそれなりするそうだ。

「車輪などすべて揃えると200万くらいはすると思います」と言う佐々木が、この自転車を選んだ理由は「ブランド物だったらヴィトン、自転車だったらルック。自分はそう思っていますからね。脚がない分、見栄を張っちゃいました(苦笑)」と“名セリフ”と共に語ってくれた。

「しかし高い買い物でしたが、ベンツに比べたらおもちゃの様な値段。いや、そうでもないかな(苦笑)。貧しい自分にとっては失った物(お金)が大きい。この自転車を元手にしてその分も大きく稼がないと。そうしないと生きていけませんから。本当に1着を取って稼がないとヤバイ」としゃべっている内に、目つきが真剣なものに変わっていった。一次予選は1着、二次予選も1着でしっかり賞金をゲット。

　準決、そして決勝も“金の亡者”と化した佐々木が突き進んでいきそう。(アオケイ・渡辺記者)

▶︎PIST6公式サイトはこちら