2021/12/12(日) 21:30 0 8
デビュー3年目の今年は優勝こそないものの、勝率、2連対率、3連対率は昨年を上回り、車券に貢献する機会も増えた。さらに8月には一発勝負で争われる特別競輪(アルテミス賞)に初出走。高木にとってどんな1年だったのだろうか。
「良い年とは言えない1年でしたね(苦笑)。レースの幅を広げるため、先行以外にも何でもできる自在型の選手になりたいと思って走った1年でしたが、全てが中途半端というか…上手く立ち回って3着に入っても、『これが練習の成果なの?』と、納得できなくて」
そんな中、8月に出走したアルテミス賞は自分を見つめ直すきっかけになったという。
「アルテミス賞で感じたのは、自分のレースを貫くことの大切さです。強い選手は強烈な特徴を持っていて、1つでも上の着を取るため、特徴を出し切ろうという執念を肌で感じました。自分は周りを気にし過ぎてしまって何も出来ずに終わってしまいました…。ただ、苦い経験ではありましたが、自分が目指すレーススタイルにを認識することが出来ましたし、メンタルの重要性など、学ぶことが大きかったですね」
今開催、競走得点の順位では4番目。荒牧聖未が頭ひとつ抜けた存在だが、それ以外は横並びの様相だ。
「これまでのような不完全燃焼に終わらないよう、来年を見据えてこの立川から徹底先行で、外から捲られる苦しい場面があっても喰らい付いて走りたいです。まずは全レース確定板を目指します!」
ガールズのトップ選手で、自転車競技の世界選手権で銀メダルを獲得した佐藤水菜は同年齢でかつての練習仲間。頻繁に連絡を取り合うほど仲が良い。
「最初は伊豆でのナショナルチームの活動に心配もあったんですが、今は”世界のサトミナ”ですから、そんな心配は全く必要ないですよね(笑)。『自分も負けないぞ』と刺激を貰っていた部分もありますが、最近はリスペクトの方が大きいかな。海外遠征から帰国して、自分の練習場所に来ると聞いていますので楽しみです」
久々に再会する友人に良いニュースを報告するためにも、完全燃焼の走りを見せてくれそうだ。