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【小倉競輪・ミッドナイト】父の力を示すために、戦い続ける伊藤嘉浩

2021/12/10(金) 10:30 0 0

小倉競輪のミッドナイト「楽天Kドリームス杯争奪戦(FII)」が9日に初日を迎えた。初日1Rを走った伊藤嘉浩に話を聞いた。

将来、息子と同じ開催で走れることが楽しみの伊藤嘉浩

 伊藤は年齢を重ねてもラインの先頭で戦い続ける生粋の自力選手。チャレンジ戦では新人を相手に四苦八苦しながらも攻めるレースを徹底している。

 初日も細田純平田典幸らを相手にさっそうと風を切った。最後はタレてしまい「4角まで持ったんですけどね、直線で(内に)逃げてしまったんですよ。あれで新村君のコースを作ってしまった。自力屋失格ですね…」と苦笑いを浮かべていたが、緩急をつけた老練テクニックで敵たちを苦しめた。

 伊藤が頑張るには理由がある。「今、子供が養成所に入っているんですよ。どうやら息子やほかの候補生が僕のレースを見ているようで『パパ、また7着しているぞ!』とか言われるみたい(苦笑い)。そんなこと言われたら、変なレースはできない。最大の原動力になっています」。

 好不調の波が激しかったが、最近は敗者戦では1着が取れだしている。「子供と同じ開催とか行きたいですね。それまで僕が頑張らないと。地道にやっていきます」と、この先も愚直に戦い続け息子との再会を待っている。(netkeirin特派員)

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