2021/12/10(金) 10:30 0 0
伊藤は年齢を重ねてもラインの先頭で戦い続ける生粋の自力選手。チャレンジ戦では新人を相手に四苦八苦しながらも攻めるレースを徹底している。
初日も細田純平や田典幸らを相手にさっそうと風を切った。最後はタレてしまい「4角まで持ったんですけどね、直線で(内に)逃げてしまったんですよ。あれで新村君のコースを作ってしまった。自力屋失格ですね…」と苦笑いを浮かべていたが、緩急をつけた老練テクニックで敵たちを苦しめた。
伊藤が頑張るには理由がある。「今、子供が養成所に入っているんですよ。どうやら息子やほかの候補生が僕のレースを見ているようで『パパ、また7着しているぞ!』とか言われるみたい(苦笑い)。そんなこと言われたら、変なレースはできない。最大の原動力になっています」。
好不調の波が激しかったが、最近は敗者戦では1着が取れだしている。「子供と同じ開催とか行きたいですね。それまで僕が頑張らないと。地道にやっていきます」と、この先も愚直に戦い続け息子との再会を待っている。(netkeirin特派員)