2021/12/06(月) 15:00 0 1
自力選手にとって、ビッグネームが後ろに付くのは光栄であると同時に“ヘタなレースはできない”という緊張感も生まれる。高鍋邦彰は、前検日に初日の番組を見てから気合が入っていたらしい。
「小野(俊之)さんには、S級時代だった5、6年くらい前の久留米初日に初めて付いてもらったんです。でも共倒れに終わって…(中団で別線に包まれて仕掛けられず、小野は6着、高鍋は9着)。小野さんを連れてしょうもないレースをしてしまった。今回は自分なりにリベンジの舞台だったんです」。
調べてみると、2016年11月9日の久留米FI初日の10Rで連係していた。九州の自力選手にとっては、2004年にグランプリを制した小野はビッグネーム中のビッグネーム。今回は約5年ぶりの連係で、初連係時の失態を取り返したい一心だっただろう。
高鍋は前受けから車を下げて、赤板からカマシ先行。両者で決まったかと思われたが、最後は古城英之が大外を強襲。高鍋は2着に粘ったが、小野は伸びを欠いて4着だった。
「もう少しカカっていればワンツーだったと思うけど…。緊張した。今の僕で2周先行なら、やった方だと思います。今度、小野さんと一緒になったらワンツーを決められるように頑張りたい」。
以前に比べると長い距離を踏むシーンが減っている高鍋だが、小野と同乗の番組が、心身共に刺激を与えたに違いない。ライン戦の面白さはこういったところにもちりばめられている。(netkeirin特派員)