2021/12/06(月) 06:00 0 9
広島競輪「ひろしまピースカップ」が9日に開幕。展望をひと足先にお届けします。(町田洋一)
グランプリ出場を決めている地元松浦悠士と守澤太志は調整欠でなく元気に参戦。今月でSS班を卒業する和田健太郎もいて赤パンツは3人。もちろん誰よりも地元戦を愛している松浦が当然の主力だ。今春の玉野記念in広島で優勝。無観客が残念だったと話しており、地元ファンの前で勇姿を魅せられるのを誰よりも楽しみにしていた。普段からファンを大切にする選手であるし、ハードスケジュールでも常に欠場しない姿勢は選手の鏡だ。現時点で清水裕友との本番のグランプリでの前後は分からないが、この大会が終わってゆっくり考えるだろう。自力での優勝より町田太我とのワンツーの優勝が理想だ。
守澤のグランプリの動向も現時点で不明。郡司浩平に佐藤慎太郎という意見もあるし、いや、郡司に守澤との声もある。3番手では勝負にならないので、郡司に行かない方が古性優作にマークするのではないか。もちろん、これを考えるのもグランプリ直前の楽しみのひとつ。今シリーズは練習仲間でもある渡辺一成との連係が基本となる。数字は別として和田も立派にS班の責任を果たした。度重なる落車もあったが、深谷知広とのワンツーやその時々で意地を見せていた。同県の根田空史を目標にして、最低でも決勝に進出したい。
野原雅也も親王牌で決勝に進出して近畿での序列も上がってきた。脇本雄太の番手を回れる権利も出てきたし、来年は本当に勝負の年だ。番手は近畿のまとめ役の村上博幸だ。四国勢は島川将貴と阿竹智史の徳島コンビで、中国勢とは別線になるかも。九州は成績上昇中の山田庸平の自在戦が中心で、タイトルを獲れそうな予備軍のひとりだ。2班は町田と佐々木悠葵の存在が抜けており、佐々木のパワー駆けが準決での狙いになる。