2021/11/23(火) 06:00 0 0
東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今回は佐世保競輪場で開催されたFIシリーズから“強”プレーを紹介! 前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
18〜20日に佐世保競輪場で開催されたFIシリーズ。その初日特選で荒井崇博(43歳・佐賀=82期)が魅せた。
九州別線で襲い掛かってきたのは松川高大(32歳・熊本=94期)。赤板で先頭に立った荒井は突っ張る。その仕掛けは2周…。
1角で後方を確認し、2角では上に上がってペースを作る。そこで内を締めていた田中誠(38歳・福岡=89期)は、まくってきていた池田良(35歳・広島=91期)に割り込まれ、荒井としては苦しい情勢。
しかし、だ。ゴールまでスピードは衰えず、押し切り勝ち。強い…。
荒井は佐世保の後に地元の武雄GIII(施設整備等協賛競輪 飛龍賞)を控えている。そこに仕上げているところで、もちろん佐世保も西九州としては地元地区。責任感と意地があふれていた。競輪祭を走っていた中川誠一郎(42歳・熊本=85期)に送る走りでもあったろう。2人は500勝を先に達成せんと競い合う仲だ。
荒井が佐世保開催前に470勝、小倉開催前の中川が478勝。荒井としては佐世保と武雄の7連勝で差を詰めるという気迫があった。その気迫の現れが突っ張った打鐘過ぎ。踏み上げる気迫とその後の見事なペース配分に★3つだ。
すごいで賞=★★★☆☆(星3つ)