2021/11/22(月) 10:30 0 1
二次予選Aは目標の北津留翼が先行勝負。山田英明は車間を開けて、別線の動きに対応した。北津留は逃げ切ったが、山田は4着。ただ、平原康多の捲りに抵抗する好プレーを披露した。
「初手から作戦と違う戦いになって、翼の感性に任せた。自分のできることをやろうと思って車間を開けた。最後は素直に、翼が強かったのひと言。平原君の捲りも、普通の選手なら止められていたと思うけど、うまくすり抜けられてしまった。さすがは超一流ですね。番手戦だったので体力的には楽でしたけどね」。
GIの準決勝は5月の京王閣ダービー以来。昨年10月の前橋・寛仁親王牌以来のGI優出にもう一歩だ。そして今回は、弟の山田庸平の大活躍も光っている。
「今年はウィナーズカップ以外で大きいところで決勝に乗れていないし、1年を通してシャキッとしたレースが少ない。最後のチャンスだと思って、一戦一戦、頑張るだけ。頑張っている弟の姿を見たら刺激になるし、負けたくないですね」。
兄の背中を追いかけて強くなった庸平の活躍は、兄の英明の心に確実に刺さっている。準決勝10Rは単騎戦になった。
「取鳥雄吾君、松浦悠士君の3番手も空いているけど、他地区の3番手を回るのは…。単騎でやります。内心、グッと来るものはあるけど。とにかく頑張ります」。
なにやら言葉をのみ込んだように映った。その思いは、競輪祭初優出という結果で表してもらおう。(netkeirin特派員)