前回の当地GIII「開設74周年記念　泗水賞争奪戦」は体調不良により初日に敗退し途中欠場。地元開催に万全の状態で挑めなかった悔しさが今も残るという。

「地元記念は風邪をひいてしまい情けなかったしショボすぎた。(直後の)いわき平も病み上がりで、そのあとも体調を崩してしまった」と近況は満身創痍。それでも、こうして早々に挽回するチャンスがやってきた。

　発奮材料は他にもある。前回、松戸の初日で失格を喫し、S級1班の点数が微妙になったからだ。選手の間でおおよその目安として挙げられる1班のボーダーは「104点」前後。現時点で106.81点を有し、そこから失格点3点がマイナスされるため、もしその通りなら、わずかに届かない可能性がある。

「地元だしチャンスはあると思っています。優勝しなきゃムリってぐらいの気持ちで。瀬戸際を乗り越えないと！」と勝負駆けへ向けて決意は固い。そして「失格の悔しさを練習にぶつけてきた」とすべて思いを力に変えて入魂の地元シリーズに挑む。(netkeirin特派員)