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【九十九島賞争奪戦】“旅人”山賀雅仁の遠征流儀「自分の足で確かめて、あとは嗅覚で」オンオフ使い分けてシリーズ2勝目!

2025/12/06(土) 18:31 0 3

佐世保競輪「開設75周年記念・九十九島賞争奪戦(GIII)」は6日に3日目を開催。選抜4Rを走った山賀雅仁に話を聞いた。

「気合が入っていました」と話した山賀雅仁

 競輪選手たちは全国に43場ある競輪場を渡り歩いている。移動が多く忙しないが、遠征をレースだけではなく"旅"の一面もある、と捉えその土地の空気を楽しむ選手も少なくない。山賀もまさにそんなタイプだ。

 地方の競輪場のあっせんが入ると、前検日の前日に現地入りしてその街を散策。目に入った気になる飲食店へふらりと直感で突撃するのが山賀の流儀だ。

「ネットやSNSの口コミは見ないんです。店の外観や中の雰囲気を自分の足で確かめて、あとは嗅覚で。あと、選手がいたらお互い気をつかっちゃうから、その辺もチェックしながら」と、ゲリラ的要素をはらんでおり、時には外れを引くこともあるというが「それは、それで楽しみます。まぁ、しょうがねーかって(笑)。思い出に残るから別にいいんです」と、すべてを旅の味として受け止める。

 さらに、歓楽街での出会いが山賀にとって貴重な情報源だ。「スナックのママや地元のお客さんと雑談して盛り上がると、美味しい店を教えてくれたり、その街の面白い話を教えてくれる。次に行くときの参考になるんですよ」と、街そのものを楽しんでいる。

 今回も佐世保の夜を楽しんだ。しかし、翌日に競輪場へ入れば、旅人としてはひと区切り。競輪選手としてスイッチが入る。初日、2日目は渡邉雅也を目標に戦い、初日は1着をゲット。2日目は共倒れに終わったが、3日目は自力を発動しシリーズ2勝目を挙げた。

「(3日目は)ライン3車になったし『自力』とコメントした以上は絶対に仕掛けないといけない。気合が入っていました」と、本線の熊本勢を後手に置いた先まくりはお見事だった。

 オンオフと使い分け、遠征を楽しみながら結果も残す。山賀の競輪旅はまだまだ続く。(netkeirin特派員)

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