■A級戦

　初日特選の想定の並びは、近畿が張野幸聖の機動力に、中井俊亮が続く布陣。関東はド先行の吉田晏生を軸に、西村行貴-志村龍己で折り合う形。愛媛の塩崎隼秀、岩手の小笠原光は単騎が濃厚だ。

　本命は、来期S級1班へ復帰する中井俊亮。今期4度のVが示す通り、自力兼備の安定味は抜けている。張野のダッシュ戦に乗って、鋭く番手から抜け出す場面を描きたい。

　番手有利に差し脚を発揮できる西村が単穴。展開一つで捲りを決める小笠原や塩崎も侮れない。今回は“予選から一気に頂点へ”という新鋭の抜擢候補は見当たらない。

■ガールズ

　傑出した存在は不在。小倉競輪祭に出場している元砂七夕美はマークの印象が強いが、近況12場所で6度の捲り決着と、タテ脚の意識は高い。

　実績面ではママさんレーサー・大久保花梨が最上位だが、ここ6場所は優勝なし。代わって台頭しているのが北岡マリア。前走の松阪ミッドでは競輪祭の裏開催ながら完全Vを飾っている。

　松井優佳の積極性、自在性が光る杉浦菜留、パワー型の“ダンプ”加藤恵も勝負圏内。

■チャレンジ

　一守大葵が特別昇班に2度目のリーチ。今回は決めたいところだが、地元の小西涼太が立ちはだかる。決勝での直接対決は注目の一番。