小玉はあっせん停止で131日の欠場。地元での今開催が復帰戦となった。長期欠場明けは少し不安になるところだが、直前のオッズでは人気の本線になっていた。

　レース後に話を聞いてみると「緊張しましたね。レース前にうっかりオッズを見てしまって、さらに緊張しました…」と苦笑い。

「最後まで踏めているし感じは悪くないと思う。ただ、練習用のタイヤと競走用のタイヤは違うので乗っていてそこが少し気になるね」。

　休んでいる間になにか変えたことがあるんですか？ と尋ねると「休んでいる間はしっかり練習ができました。その中で、今流行りの乗り方を試したけど、自分には合わなかった。それから自分なりに調整してうまくハマる乗り方に辿り着きました」。

「練習に集中出来たのは奥さんのおかげ。『家のことは何とかやりくりするから、練習に集中してね』と言ってくれた。そのおかげで練習に集中出来たし、力も落ちずに済みました」。

「家族に心配をかけてしまった分これから恩返しが出来るように1戦1戦頑張りたい。来期は難しいだろうけど来々期にはS級に上がれるように点数を上げていきたい」と意気込んだ。

　デビュー戦の気持ちで頑張りたいと話す小玉。レース勘を完全に取り戻すのはまだ少しかかるかもしれないが、完全復活した姿を見られる日も近いだろう。(アオケイ・宮本記者)