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【寛仁親王牌】理想的な組み立てで位置取りを決めた三谷竜生

2025/10/23(木) 16:45 0 1

前橋競輪「第34回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は24日に2日目を開催。一次予選9Rを走った三谷竜生に話を聞いた。

「後ろから行けるタイミングで行こうと思った」と話す三谷竜生

「初手の位置取りがすべて」と言う表現がある。ファンがレースを推理するうえでも位置取りからひもとくのが基本とされ、選手たちには取りたい位置、取りたくない位置がある。もちろん車番やラインがいくつできるか、先行を主武器とするラインがいくつあるかなど複合的要素がからむためそのつど変わってくるが、9Rの三谷竜生の組み立ては理想的なものだった。

 このレースは三谷、後藤大輝中島詩音の3分戦。号砲が鳴ると三谷が前へ出る構えを見せたが、後藤を前に入れて中団に収まった。よって周回は後藤ライン、三谷ライン、中島ラインと続いた。よく選手たちのレース後の談話に“〇〇君ラインの後ろが欲しかった”というものがあるが分かりやすい典型例といえた。

 後藤は中島の上昇を激しく突っ張り抵抗。後藤をマークした柏野に言わせると「最終ホームで踏み切っている感じだった」と話すほど相当フカしていたようで、中島の抵抗に後藤は相当足を削られた。結果、三谷だけが唯一、サラ脚で勝負できる形に。三谷は「後藤君が突っ張るケースも考えていたし、その後ろから行けるタイミングで行こうと思った」と回顧。柏野も「(もしもスタートが遅れても)三谷は入れてくれるから前から行けるよ、と後藤君には話をしていたんです」と振り返った。

 いわゆる“突っ張ったラインの後ろは足を溜められる”というもので三谷は1角からまくって南修二を連れてワンツー。初手の位置取りの重要性のわかる一番だった。(netkeirin特派員)

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