2021/10/28(木) 20:05 0 7
佐藤悦夫と言えば福島時代に大先輩の岡部芳幸と競った話が有名。
「今から12年くらい前の函館記念の優秀競走ですね。競ったのは番手じゃなくて、菊地圭尚-山田敦也の3番手。自分はそのとき29歳か30歳で普通の自在選手だったけど、当時の岡部さんはグランプリにも出ているスーパースター。周りはみんなビックリしていました。レースの前の日は、1時間寝てまた起きて、1時間寝てまた起きての繰り返しで、朝までずっと興奮しっぱなし。火照った体を冷ますために何度も水風呂に入ったのを覚えています。結果は2人してダブル失格でしたが、今でも後悔していないし、良い思い出です」。
見た目はクールな佐藤だが、栃木に移籍してからは宗景祐樹とも競っていると言っていたし、やるときはとことんやるファイター。ここ数年は度重なる落車に苦しみ、昨年の地元戦では股関節骨折の大怪我を負ったが、それでも選手をやめるという選択肢はなかったようで元気に現場復帰。初日の3番手流れ込みのレースには「全然伸びなかった。まだまだですね」と苦笑いだったが、全盛期と同じように目はギラついていたし、ここからの巻き返しに期待したい。(netkeirin特派員)