前受けの渡邊を打鐘で土田(武志)が叩く。4番手となった渡邊だが、単騎の岡崎(和久)に掬われてしまう。それでも立て直し3角から捲って白星を挙げた。

「1着が取れたけど後ろの石川(英昭)さんに迷惑を掛けてしまった。岡崎さんに掬われたのが痛かった。ちょうど仕掛けようと思っていた所だし、あれでタイミングが狂ってしまいましたね。内を空けている感覚はなかったけど、もう少し意識していればよかった。それでも踏んだ感じは良かったし状態は良い」と予選を振り返る。

「前々回の大宮が終わってからしばらく空いたんですよ。それでセッティングを見直してみようと思って変えたら、練習の感じがすごく良かった。それもあって前回の青森は動けていたし手応えを感じた」。

　さらに冬場は成績が良いと教えてくれた。「バンクが重くなってタイムも出にくくなるけど、自分はそっちの方が得意ですね。寒くなってきたし、もっと良くなってくれれば良いですね」。

　準決では相手がさらに強力になるが、きっかけを掴んだ渡邊の走りに注目したい。(アオケイ・富記者)