2021/10/26(火) 11:00 0 2
今月8日に49歳になった城戸崎隆史。現在は3節連続で決勝進出中と好調で今期の競走得点は91・61。16年7月〜12月以来のS級昇格が見えている。
「ここまでは上出来じゃないですか。ここまで来たら(S級を)狙いたいですね。S級の赤パンツがタンスに眠っていますよ。1回も履いていないのもある。メルカリで売らなくて良かったと思えるように、使えたらいいですね(笑)」。
補充も含めるとGIに15回も出場している城戸崎。しかし、最近は多くの試練が待ち受けていた。
「期末の最後の開催で失格しちゃってS級点をフイにしたことが2回もあった。それにほとんどの骨を折った。肋骨、鎖骨、肩甲骨、尾てい骨、腰の骨も折った。極めつけは、横突起骨折をした後に、練習中にバンクでこけちゃって、くも膜下出血も…。レース中のケガじゃないから公傷が利かず、出走本数が足りなくならないように2ヶ月程度で復帰した。いろいろありましたね。自分でもよくここまで気持ちを保てていると思いますよ。ここまでやれているのが不思議。自分は気持ちを外に出さず、内側から静かに線香花火のように燃やすタイプ。火はまだ消えず、パチパチしていますよ(笑)」。
話を聞いているこちらも信じ難いほどの苦難を乗り越え、50歳目前で再びS級に戻ろうとしている。そんな城戸崎にはもうすぐ楽しみなことがある。
「まだ子どもが小さいんです。7歳と4歳。そして、11月2日に3人目が生まれる予定。楽しみです。まだまだ頑張らないといけませんね」。
あと数日で家族が増える。モチベーションが衰えないのは家族の存在もあるだろう。準決勝は7R。4節連続の決勝進出で点数を少しでも上げたい。(netkeirin特派員)