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【サマーナイトフェスティバル予想】 ケイリン女子部部長・二宮歩美の注目選手紹介/玉野GII開催展望

2025/07/15(火) 16:35 0 3

サマーナイトフェスティバル(GII)」が18日、玉野競輪場で開幕します。今節の前検日と初日にはケイリン女子部・二宮歩美部長による恒例の現地レポートも公開予定!今回は取材前の二宮部長によるシリーズ展望をお届けします。

今年さらに進化するサマーナイトフェスティバル

 夏と言えばプールに海にキャンプに花火大会! ですが競輪界的にはまずはサマーナイトが開催されないと夏本番が始まらない(笑)。今年は目の前に海や港があり、ホテルも併設され新しく生まれ変わった玉野競輪場が会場に。私も何気にリニューアルしてからお邪魔するのは初めてになるのでドキドキ。どれだけ変わったのか場内やホテル10などのレポートをするのが今から楽しみ。

ケイリン女子部部長・二宮歩美(写真:著者提供)

 さて、そんなサマーナイトフェスティバルは今年から4日制になり、オールS級男子戦に。去年より27人多く出場できるし、初日特選は1Rから3Rに増えるし、2日目には二次予選ABとできるし、勝ち上がりの幅も広がる。さらになんと優勝賞金は去年の倍で約3,000万円ってどんだけチャンスが広がってバブルなんですかー! いやー、この羽振りのよさをどうか、どうかお恵み頂きたい‼(笑)。

 しかも、しかも初日特選の選考順はS級S班から始まり、11月〜4月までのグレードレース(GP/GI/GII/GIII)及びFIを優勝した順に決定していくのですが、これによって2月の小松島ミッドGIIIを制した鈴木竜士選手が唯一、S級2班から大抜擢! 全員が二次予選はもちろん、3着までに入れば準決勝フリーパスの「アルタイル賞」(←七夕の彦星って意味なんですって‼)に出場できるのは大きいですよね。

特別選抜予選に見る各地区の勢力図

 特選組で1番多い7人乗ったのは関東勢。眞杉匠選手を始め、吉田拓矢選手や坂井洋選手に芦澤辰弘選手の茨栃勢に加え、佐々木悠葵選手や武藤龍生選手、鈴木竜士選手と層が厚くなっただけに、またラインでの戦いで新たなストーリーが生まれる。去年の優勝者である眞杉選手の連覇まであるかを注目したいですね。

眞杉匠(撮影:北山宏一)

 続いて南関東は5人乗っていて、郡司浩平選手や深谷知広選手、岩本俊介選手に松井宏佑選手、和田真久留選手とこちらもいつもの顔ぶれが揃い、連携するとなればいつも深谷選手が先頭を背負って必ず仲間を勝利に導くイメージ。深谷選手本人のタイトルにも期待したいですね。

 そして今年も脇本雄太選手と古性優作選手の名前が並んでいる近畿地区。そこに三谷竜生選手も加わり、少数ではあるものの、それぞれの存在感や持ち合わせているパワーや技術のレベルが高すぎて無視できない。

 この地区ならではの血の濃さや義理や人情、縦社会、男としての見せ方があるだけにメンタルの部分ではどこにも負けない強いものを秘めている気がします。この中から誰が初日特選を制し、準決勝フリーパスへと駒を進められるかも注目ですね。

シリーズ注目選手

寺崎浩平選手

寺崎浩平(撮影:北山宏一)

 頼もしさや活躍ぶりを考えると一度くらいはGIIを獲っていてもおかしくない寺崎選手。前回の宮記念杯では脇本選手、古性選手を連れて展開的に絶好だが、早めに仕掛けなければならないタイミングがきたように見えたが、それに対し躊躇なく残り1周半から行けてしまうところに潔さとラインを背負っている選手としての器の大きさを痛いほどに感じた。

 結果として自身は9着だったが、脇本選手の優勝と古性選手が準優勝とその貢献度は大きい。すでにGIの決勝には6回も乗っており、誰もが「そろそろ獲るのではないか? 獲って欲しい!」ときっと同地区の選手を含め期待しているだろう。近畿の次を担う“未来のタイトルホルダー”ではないか。

新田祐大選手

新田祐大(撮影:北山宏一)

 新田選手の何が凄いって、去年の後期に4度の失格があるにも関わらず2班にとどまっていられること。やはり基盤は厚いものがあるからこそ。18年振りの降級により、違反訓練や長期斡旋停止、地元FI出場や予選周り、そしてグレードレース戦線から少しの間、離れ、きっと普段とは違う競輪ライフを送っていたはず。ただ未だに伊豆でナショナルチームと一緒に練習し、高いモチベーションで競輪と向き合っているが、7車立てのFI戦の流れや動きには戸惑いを感じていたとか!?

 5月の全プロ自転車競技では1000mTTで12年振りとなる5度目の優勝を遂げ、10月の寛仁親王牌の理事長杯の権利も得た。サマナイで今年、最初のグレードレースを迎えるがこれから下期にかけてトップ前線での戦い方と感覚を必ず取り戻してくるはず。史上4人目のグランドスラマーに注目だ。

太田海也選手

太田海也(撮影:北山宏一)

 デビューして3年半とは思えないほどの活躍ぶりを同期の中野慎詞選手と繰り広げている121期早期卒業生&ナショナルチーム所属選手。去年のパリ五輪のケイリンでは結果以上のポテンシャルを誰もが感じ、次開催のメダルへの期待も背負っている逸材。

 S級S班の壁は厚く、トップの顔がなかなか変わっていかない中で、いつもどこかニューフェイスの誕生を待ってしまう私たちがいるが、前回のGI宮記念杯でも決勝に乗り、次の新星があるとしたら太田選手かもしれない…と思わせるものを持っている。

 常に高いところで戦っていて、“あと一歩”と言うところで、まだ様々な課題を感じているようだが、周りにはナショナルチームの仲間や先輩、清水裕友選手や松浦悠士選手などがいる恵まれた環境でアドバイスなども貰っているようなので、その差を埋めていくまでにはそう時間はかからなさそうなだけに楽しみな選手の一人だ。


 さて、サマーナイトの前に私はまた今回はクルーズ船に乗って万博行ってから現地に入りまーす! KEIRINのロゴたくさん見つけてくるぞー!

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