2025/10/02(木) 09:17 0 0
今節は3人の新人選手が出走中。3連続V中で地元の鶴淳志が注目を集めているが、その鶴を直近4か月の競走得点で上回っているのが三重支部の辻田祥大だ。初日4Rは打鐘過ぎからカマシ先行。最後は渡会啓介に差しを許して2着発進だった。
「本当は突っ張りたかったが…。出られてからは割と落ち着いて、それなりに走れたかなと思う。できれば押し切りたかったんですけどね」
レース後は初日5連勝を逃して悔しがった。本格デビュー初戦の取手でV。その後優勝はないが、現在は4節連続で決勝に進んでいる。名前入りのウエアの左袖には“取手競輪 優勝”の文字。
「優勝後に、師匠の柴崎俊光さんが作ってくださいました。嬉しいですね」
背中には師匠からの言葉も大きく記されている。辻田曰く「選手になれなかったお弟子さんはいたみたいですけど、選手になった弟子は僕が初めて」とのこと。“ベビーカー師匠”も弟子の初Vが嬉しかったのだろう。
「選手になって良かったです。たぶん僕は普通の仕事ができないと思う。好きな自転車競技で収入も得られる。僕にとっては競輪選手が一番いい仕事。20年、30年と長く選手でいたいです」と辻田。師匠の言葉通り、これからも己の道を突き進むだけだ。(netkeirin特派員)