アプリ限定 2025/10/09(木) 12:00 0 10
10日に開幕する松阪競輪「蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」に、徳島の犬伏湧也が参戦する。今年のGI、GIIでは決勝進出ゼロとS班としては物足りない戦績だが、GIIIのデータを抽出してみると、全て決勝に進出しており安定感はバツグン。そこで、記念競輪での犬伏の強さをデータで徹底検証した。
▶︎「蒲生氏郷杯王座競輪」特集
犬伏の2025年グレードレース優勝は、9月の奈良GIIIの1回のみ。GI、GIIは、これまで7戦し、敗者戦は1着が多いが、準決進出は5回で決勝進出はゼロ。「安定感に欠ける」というイメージを持つファンもいるかもしれないが、実際はどうなのか。直近1年間のGIIIの戦績を調べてみた。
■表①:犬伏湧也の直近1年間のGIII戦績
開催 | 初特 | 2予 | 準決 | 決勝 |
---|---|---|---|---|
①京王閣 (24/10) | 7HB | 1HB | 2B | 1 |
②松山 (24/12) | 6 | 2HB | 2HB | 9HB |
③高松 (25/1) | 2 | 3HB | 1HB | 3B |
④玉野 (25/3) | 7HB | 1HB | 3HB | 3 |
⑤高知 (25/4) | 落棄H | 1B | 1B | 2B |
⑥川崎 (25/4) | 5 | 1HB | 2HB | 7 |
⑦平塚 (25/5) | 1 | 1HB | 3B | 8 |
⑧小松島 (25/7) | 8H | 3HB | 1HB | 8HB |
⑨富山 (25/7) | 1B | 1HB | 3 | 2HB |
⑩岐阜 (25/9) | 2HB | 2HB | 1B | 2B |
⑪奈良 (25/9) | 6 | 1HB | 3HB | 1HB |
※「初特」は初日特選
【表②:犬伏湧也の直近1年間のGIII着度数】
出走数 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 | |
---|---|---|---|---|---|
初特 | 11 | 2 | 2 | 0 | 7 |
2予 | 11 | 7 | 2 | 2 | 0 |
準決 | 11 | 4 | 3 | 4 | 0 |
決勝 | 11 | 2 | 3 | 2 | 4 |
合計 | 44 | 15 | 10 | 8 | 11 |
犬伏は、直近1年間でこれまでGIIIを11戦し、二次予選と準決は合わせて22レース走っている。そのうち、ホームバック(HB)を取っているのが16回。バック(B)だけ取っているのが5回。Bを取れなかったのは1回だけで、バック率は驚異の95.4%である。さらに、全て3着以内で決勝に勝ち上がっている。
勝ち上がり戦では、常に主導権を奪って、常に車券に絡むーーS班として、完璧な戦績と言ってよいだろう。
初日特選は11レース走って1着2回、2着2回、3着0回、着外7回。連対率は36.3%。HBは3回、Bは1回取っている。
決勝は、11レース走って1着2回、2着3回、3着2回、着外4回。3連対率は63.6%。HBは4回、Bは3回取っている。
初日特選よりも決勝の方が好成績という点がポイントだ。しかし、やはり二次予選と準決勝の成績が際立っている。GIIIの勝ち上がり戦では、安心して車券の軸にできる選手だ。