23日に最終日を迎える佐世保競輪「CTC杯(FI)」。12RではS級決勝が行われる。

　人気の中心は新田祐大だ。準決勝では好調・久田裕也の先行を最終バックで軽々と乗り越え、最後の直線でも成田和也を振り切った。決勝も準決勝と同様、頼もしい仕事人・成田との福島コンビで臨む。10月には久々のGI出場となる寛仁親王牌も控えているだけにここで強力メンバーをねじ伏せ、勢いをつけていきたいところ。

　地元九州勢からは準決勝に続いての連係となる北津留翼、小川勇介の福岡コンビが登場。その準決勝では125期の新星小川三士郎との対決となったが、北津留は前を取ると2車ラインでも果敢に突っ張り先行を敢行、しかしそのまま後続を寄せ付けることなく小川三士郎を完封し小川勇介とワンツーを決める圧巻のレースで魅せた。決勝も地元勢として意地を見せたいところ。

　好調ムード漂う原田研太朗も不気味な存在だ。捲りを主戦法としている原田だが、準決勝では打鐘からカマして主導権を握ると番手の桑原大志、切り替えて迫る和田真久留を振り切って逃げ切り勝ちを収めた。真骨頂の捲りに加えていざとなれば距離を踏む走りもできるという強みは別線からすればかなりの脅威だろう。今日も準決勝同様、桑原とのコンビで臨む。後輩からの信頼も厚い仕事人を背負ってどのような走りで戦うのか。

　単騎・和田真久留も実績豊富。準決勝は前を託した菅原大也が不発でも自力に切り替え2着に食い込む流石の強さで決勝に滑り込んだ。自在性も備えており、別線がやり合う中で好位をキープできるなら捲り一発！ というのは十分にあり得る話だ。

　激闘必至の一戦を制すのはいったい誰になるのか、ぜひ注目してほしい。

★佐世保競輪12R・S級決勝は20:30発走！
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