2025/09/20(土) 20:39 0 0
今年は2度のGI出場を果たしている永禮美瑠が、前節の玉野の予選2で落車。その時の様子を振り返ってもらった。
「体もフレームも大丈夫でした。ただ、頭で落ちたみたいで意識が…。初めて記憶をなくしました。ショックでした。20年くらい自転車に乗っているけど、BMX時代も含めて記憶が飛んだのは初めて。気付いたら数時間後のベッドの上でした。頭の検査とかもやってくれたみたいだけど、気付いたら終わってました。とりあえず当日だけ入院して、次の日に帰れました」
幸い、大事には至らずに済んで何よりだったが、未体験の記憶が飛ぶ現象に少なからずショックを受けたようだ。
「時間が経って、少しずつ記憶も戻ってきたんです。"それは無理-!"ってこける前に思ったこととか、再乗しようとして"やっぱダメだー"ってなったこととか。ただ、医務室とかの記憶は全く思い出せない。運ばれたことも、ですね。練習では普通に乗れたので影響はないと思う。レースが久々なのがどうかですね。もともとこういう配分だったけど、自分はレース間隔が空くとあまり良くないので…」
落車後というだけでなく、先月27日以来の実戦に不安ものぞかせた。さらに前検日、競輪場に入ってからもショッキングな出来事が起こった。
「あれ、2R? え、2番車ですか? え、那須萌美さん? 今日入ったんですか? ですよね。(競走得点)2番目だったから1Rの1番車だと思っていたんですよ! 聞いてないですよ〜、知らんかったからショックです。えー、そんなー!」
溝口香奈の欠場で、前検日当日に55点レーサーの那須が急遽、追加参戦となった。当初は上から2番目の点数だった永禮は3番手になった。
「ま、でも1番車で人気を集めるよりは、プレッシャーもなくていいのかな。今回は5(着)、落(車)、欠の後ですからね。気楽に走ります」
すぐにプラスに捉えられるのも永禮らしいところ。落車後の復帰戦で影響がないところをアピールできるか注目だ。(netkeirin特派員)