前走の福井GII「第41回共同通信社杯競輪」から間隔を空けずの参戦となった。結果こそ振るわなかったが、ビッグレースの熱気を肌で感じ大きな刺激を受けてきた。

「ビッグは自力がみんな仕掛けるし9車でもチャンスがありますね。対応できるようもっと脚をつけないと」と上位陣との戦いを経て、ヤル気がみなぎった。

　7月の玉野サマーナイトフェスティバルは、2021年の京王閣GI「日本選手権」以来、約4年ぶりのビッグ参戦だった。久々の大舞台に対応しきれず苦戦したが、そのときの反省を踏まえて福井に挑んだ。

「福井はサマーナイトよりはよかった。あのときは4角までたどり着くので精いっぱいでしたから。9車でのコース探しとかが難しいですけど、細かいミスを無くしていきたい」と年齢を重ねて新たな境地を探っている。

　当面の目標は11月に控える小倉競輪祭だ。昨年11月の松阪GIIIでの決勝3着により出場権を手にしている。

　さすがにスピードスターとして名を馳せた往年のような立ち回りは難しいが「せっかく競輪祭を走れるし、そこまでに何とか」とビッグ2大会で積んだ経験をもとに、ベテランらしい立ち回りで輝きを取り戻す。(netkeirin特派員)