2025/09/12(金) 18:00 0 7
今回の共同通信社杯は見どころたっぷり。その一つがナショナルチームの走り。来月は世界選手権の開催が決まっており、今回の斡旋を最後に次回以降の出走予定が決まっていない。さらに親王牌にも名前がなく、現状、競輪でレースが見られるのは残り3日のみと貴重なシリーズを迎えているだけに注目してもらいたい。そんな中で、初日3Rで1着スタートを決めた太田海也選手に初の独占取材が叶った。
先日、西武園記念の初日でトークショーに出演した矢作芳人調教師も“最近の推し選手”として太田選手の名前を挙げていた話を伝えると…
「武雄記念の時にお会いして(先生も世界で戦っているとのことで)調整についてお話をさせていただきました。トレーニングをし過ぎて疲労を溜めてもいけないし、逆にしなさ過ぎて自分の持っているものを縮小させてしまってもいけない。馬もそれぞれ違うと思うが、その馬(己)を知って、いかに最大限にパフォーマンスを発揮できるか」と語った。
また、8月の函館オールスターの決勝レースについても聞いた。
「あの並びは想定していなくて、一回、脇本選手の横までいったが4車身くらい離されているような、今までに感じたことのない気迫を競輪で感じて。やり合えないなと思ってしまった。世界で戦っている時と同じ気迫を感じ、もっと強い気持ち、『覚悟を持たないといけないな』と思わされた。トレーニングはしているので、とにかく一戦一戦意識して、経験とともに覚悟をつけていくしかない」とのこと。
太田選手は横の動きも繰り出して“競輪”のレースを戦っている。ナショナルチームとして指導者から怒られることはないか?と尋ねた。
「怒られるけど『I am Keirin man』って伝えて突き通している(笑)。もちろん世界を目指していますが、その前に僕は競輪選手が基盤。リスクもあるが、競輪で走っている以上は自分のやれること、手数を増やしていきたいと思っている」と話した。
そのほか、太田選手はアパレルブランド「Theory」のCMにも起用されている。そのきっかけについて聞くと「たまたまインスタを見てくれていたみたいで、そこからDMがきて。競輪のいいイメージにもつながればと」
国技の一つでもある(と私は思っています)『競輪』という日本のスポーツ魂をしっかりと持ち合わせながら、これから更に強靭なメンタルや覚悟を持ち合わせて、国内の競輪、そして世界と戦っていくのだと思う。しばらく太田海也選手からは目が離せなくなりそう。