今節はS級1班が16人参戦する豪華メンバー構成のミッドナイト競輪。3日制ながら優勝賞金は320万円と高額だ。加えてS級2班の新田祐大が追加参戦し、更にメンバーに厚味が出た。

　シリーズの主役はやはり新田だ。直前の西武園記念は準決敗退も、単騎戦の影響。最終日は成田和也、佐藤慎太郎を連れて鮮やかに捲っており、調子に不安はない。2月の小松島ミッドでも準優勝しており、ミッドナイトの経験もある。番手は同県の伏見俊昭。現在、松阪を拠点にしており“地元”の意気込みで走る。

　競走得点トップは小原太樹。地味な印象ながら切れ味は鋭く、山賀雅仁との連係に注目したい。関東勢は吉田有希-磯田旭の栃茨ライン。吉田は自分のペースに持ち込むと強靱なスタミナがある。

　地元の期待は"忍者"坂口晃輔。前は山田諒に任せ、どこでも突っ込むファイターぶりで魅せる。近畿は中釜章成-東口善朋。東口は前走岸和田で久々の優勝を飾り、復調ムード。四国は小川真太郎の自在戦に、渋太い香川雄介が連係策。九州は林慶次郎の自力勝負に吉本卓仁がマーク。

　ガールズケイリンは新鋭・酒井亜樹に注目したい。デビュー以来快進撃を続け、自力で結果を残している。実績面では吉川美穂で位置取りのセンスに優れる。熊谷芽緯のロングスパート、地元・竹野百香の自力も侮れない。