7月玉野サマーナイトフェスティバル(GII)の初日に落車し左肩甲骨、肋骨の骨折。さらに肺気胸、肺挫傷と重傷を負った。懸命にリハビリを続け、8月の地元、西武園記念での復帰を目指していたが「ギリギリで間に合わなかった」と体調面が折り合わず、今開催が復帰初戦となる。

　本来ならいるべき現場にいられなかったもどかしさもあり、複雑な思いで地元記念を見ていたという。「本当は見たくなかったけど、仲間が頑張っているのに見ないわけにはいかない。ただ、仲間の姿を見て悔しいって感情が自分のなかにあったことがあってよかった。"ああ、まだ気持ちは死んでいないな"と。今回から巻き返したいですね」

　コンディションは「まだ6、7割の状態」とまだ万全ではない。それでも地元の大先輩、宿口陽一に任されたことでさらに気持ちはたかぶる。黒沢らしい積極果敢な仕掛けで復帰戦を飾るか。(netkeirin特派員)