1日から開幕中の青森競輪「JomonGP スポニチ杯(FI)」。11RではS級準決勝が行われる。

　レースのカギを握るのは吉田有希だろう。直近4か月のバック数12本、逃げの決まり手9本と徹底先行で奮闘している吉田。初日特選では強敵・小川真太郎を完封し、なおかつ最後の直線でも関東屈指のマーカー神山拓弥を振り切って逃げ切り勝ちを収めた。

　準決勝では佐藤和也、小橋秀幸の地元2車を背負う。既にGIクラスでも戦えているが23歳と若くまだまだ伸びしろ十分。近い将来、関東の中枢を担う男が今日もスケールの大きいレースで魅せる。

　対抗するのは南関3車だ。先頭を務める菅原大也は今年前期に調子を崩し一時は点数も100点を切ってしまったが、そこから復調し現在は105点まで点数を上げてきた。単純に着が良くなっただけの話ではなく、近況はレースの内容も濃い。

　前々走の岸和田競輪決勝では酒井雄多の番手から発進する新田祐大を相手に3/4車身差まで迫って準V、前走の松戸競輪でも自力で2勝を挙げたように復調どころか昨年よりもさらにパワーアップしていると感じさせる内容だ。

　捲りが真骨頂ではあるが、今日は番手に同県の仕事人・東龍之介が付くなら先行という選択肢も大いにあり得る。

　上昇気配漂う自力2車によるマッチアップはどのような結末を迎えるのか、ぜひ注目したい一戦だ。

★青森競輪11R・S級準決勝は20:00発走！
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