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【ゴールド・ウイング賞】世界の矢作芳人調教師が語る“競輪愛”

2025/08/28(木) 21:04 0 3

西武園競輪場のナイター「開設75周年記念・ゴールド・ウイング賞(GIII)」の初日。特設ステージに登場したのは、世界の競馬ファンなら誰もが知る“矢作芳人JRA調教師”だ。だが、この日ばかりは「競輪の矢作です!」と笑いを誘い、会場を一気に自分の空気に変えていた。
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大勢のファンの前でトークショーに出演した矢作芳人JRA調教師。

 矢作調教師の競輪歴は40年以上。助手時代は「車券を買うのも大変だった」と振り返る。それでも競輪場に通い続け、今の快適な施設を見ては「僕のお金が役立ってるかもね」とおどけてみせる。函館オールスターでは、フランスでの馬の買い付けを一日延ばしてまでプライベートで参戦。「初日は郡司、深谷で大勝したけど、その後はちゃんと競輪場に貯金してきた」と豪快に笑った。

 基本は穴党。好むのは「挟み車券」。競馬と同じく“前を取った方が有利”という視点も交えつつ、「ただ、スピード競輪になって落車が増えているのは良くない」と真剣な表情を見せる一幕もあった。

「競輪選手は本当に礼儀正しい」と話す矢作芳人調教師

 MC・二宮歩美さんの競輪女子部の競輪クイズにも100点の模範回答。この辺りにもプロの車券師らしい、博学ぶりを披露していた。

 今回の西武園記念のテーマ“推勝”に挙げたのは佐藤慎太郎。「新山君はムカつくぐらい良い選手だし、弟子の坂井瑠星は眞杉君とも仲が良い。でも、やっぱり走りで慎太郎君から」と即答。飲み席での気遣いまで語り、「競輪選手は本当に礼儀正しい」と強調するあたりに、矢作調教師の人柄と競輪愛がにじんでいた。

 70歳の調教師定年後は“競輪評論家・矢作先生”の姿も見られるかもしれない。競馬と競輪を自在に語るその軽妙なトークは、まだまだファンを楽しませてくれそうだ。(町田洋一)

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