25日に最終日を迎える高知競輪「土佐の親子鷹杯・CTC杯(FI)」。12RではS級決勝が行われる。

　レースのカギを握るのは藤井侑吾、河端朋之の特選組自力2車だろう。

　その初日特選を制したのは藤井。河端を逃がして、その後ろ4番手を冷静に確保し最終3コーナー付近から捲り仕掛けて河端を捉えると、そのまま番手の三谷将太も振り切る圧巻の勝利を飾った。

　準決勝では後方に置かれ小原丈一郎に先捲りを打たれるも、その上を捲り切って地元の田尾駿介まで連れ込む凄まじく強いレースを披露。決勝戦は初日特選と同じく三谷将太とのコンビで臨む。オールスターの悔しさを晴らすべくここは完全優勝で締めくくりたいところ。

　対する河端もリベンジに燃えている。準決勝では河端らしさ全開のパワフルな捲りで先行する堀内俊介を捉えると、最終的には2着の阿部力也を3車身離して快勝。決勝は1番車を与えられ、河端の十八番である前受けからの引いてカマシ・捲りの形に持ち込めそうだ。地元の田尾駿介を背負って気迫溢れるレースで魅せる。

　その2強撃破を虎視眈々と狙うのが林慶次郎・吉本卓仁の九州コンビと単騎の阿部力也だ。

　林は前走の地元・小倉GIIIで優出を果たすと決勝戦では気持ちのこもった先行勝負で同県の柳詰正宏を優勝へ誘った。今開催もその流れのまま初日、2日目と連日バックを取る積極的なレースで結果を残している。近況のデキなら藤井・河端とも十分互角に渡り合えるだろう。

　阿部は今開催のシーズンリーダー。決勝戦は目標不在の番組となったが、細切れ戦のメンバー構成なら位置取りの巧さが光るだろう。賞金ランキング15位と上を目指せる位置にいるだけにここは結果にこだわっていきたいところ。

　大混戦の一戦、本日準決勝を迎える松戸GIIIの前に一勝負してみてはいかがだろうか。

★高知競輪12R・S級決勝は16:10発走！
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