今大会でガールズ初となる「グランプリスラム」達成をもくろむ佐藤水菜が最高のスタートを切った。1角付近からまくりを発動すると、児玉碧衣をあっさりと飲み込み、さらに真後ろに付けていた太田りゆを逆に直線で突き放す完勝劇。

「周回が3周なのをすっかり忘れていた。(初手の位置を)どうしようかとも思ったけど、自分のやりたいレースをやろうと、前の方から組み立てた。(仕掛けるタイミングは)あまり行きたくないところだったけど行くしかないと。バンクが軽くて(スカスカしていて)嫌な回転数だったし、最後まで持つかなって思ったけど、ファンのみなさんに選んでもらえて走れているので全力以上を出そうと。みんなの思いを背負って走れたし、最後(押し切れたのは)みなさんが背中を押してくれたからだと思います」と笑顔でレースを振り返った。

　9日の準決勝は11Rにスタンバイ。メンバー表を見て一瞬、顔をしかめたが「しっかり頑張ります。(コメントは)自力？ 自力自在？ なんでも大丈夫です(笑)」と余裕を見せた。(netkeirin特派員)